エンジンマウント交換

ロードスターのエンジンマウントは、その構造上負担が大きく、さらにエキマニ側はその熱も加わって、他のクルマに比べて劣化しやすくなっています。劣化が進むと、妙な振動が出てきたり、ミッションの入りが悪くなったりします。ただこれらの症状は、一気になるのでは無く、段々となるので、乗っていると症状に気付かないんですよね。でも、もう 6 万キロを超え、どのような状態になっているのかを知りたかったのと、サーキット走行で少しでも有利になればと思い、交換しました。使用した部品は、マツダスピード製エンジンマウント（ラバー、エンジンマウント　部品番号 NAY139040）を 2 個です。1 個 2,030 円ですので、2 個で 4,060 円でした。　また、mhoohm＠芦屋 さんのページにも詳しい交換方法が載っていますので、是非参考にして下さい。 1.準備作業 　　　　　　　　　　 ジャッキアップをして、ウマをかけます。フロントタイヤを取り外すので、ジャッキアップする前に、ホイルナットを緩めておきます。 　　　　　　　　　　 次に、フロントのタイヤとアンダーカバーを外します。 　　　　　　　　　　 （番外）私はタイヤを外す時、クロスレンチを使っているのですが、それに取付けて、楽に回転出来るグッズを見つけました。安いくせに、非常に便利なグッズです。 2.エキマニ側エンジンマウント取り外し・交換 　　　　　　　　　　 まず、オイルパンにジャッキをかけて、エンジンマウントを取り外してもエンジンが落ちないようにします。ジャッキにゴム製のクッションが付いていたので、私はそのままジャッキをかけましたが、あて板をした方がいいと思います。 　　　　　　　　　　 今回使った秘密道具がこれです。14mm のディープソケット + 25cm のエクステンション × 2 + 15cm のエクステンション + フレックスハンドル です。実際には、フレックスハンドルにさらに鉄パイプを付けて作業しました。最初、ラチェットを使っていたのですが、一発で壊れました。 　　　　　　　　　　 まず、ここの穴の中にあるナットを取り外します。 　　　　　　　　　　 さらに、その奥のエンジン側のエンジンマウントを固定している、三本のボルトを、先程の秘密道具を使って取り外します。その後、エンジンマウント ASSY を取り出すのですが、これがまた非常に大変でした。エンジンルームの隙間が狭いので、エンジンマウント ASSY がすんなりと出てきません。角度を変えたり工夫をしないと、ホント出てきません。今回の作業で、一番大変だったのが、コレです。 　　　　　　　　　　 取り出したエンジンマウント ASSY から金具を外し、エンジンマウントを分離させます。通常は万力等で固定するのですが、私は家の前の川の網を利用しました。ちょうどいい幅でしたので、すんなり外れました。 　　　　　　　　　 左側が、劣化したエンジンマウントで、右側がマツダスピード製の新品です。劣化した方は明らかに変形している上に、ゴム自体もかなりヒビが入っています。 　　　　　　　　　　 これが、劣化したエンジンマウントのアップです。写真ではわかりにくいかもしれませんが、下の方が割れています。 金具に新品のエンジンマウントを取付け、逆の手順でエンジンマウント ASSY を取付けます。 3.ヒューズ側エンジンマウント取り外し・交換 　　　　　　　　　　 ヒューズ（運転席側）のエンジンマウントは 5 か所で留まっています。まず、ここの穴の中のナットを取り外します。 　　　　　　　　　　 そして、その奥の 4 か所のボルトを取り外します。その後、エキマニ側と同様に、エンジンマウント ASSY を取り外し、金具を外して、新品のエンジンマウントと交換します。 　　　　　　　　　　 向かって左側が新品、右側が劣化した方です。エキマニ側に比べると、割れているような形跡もありませんので、やはりエキマニ側の方が劣化が早そうです。最後にエンジンマウント ASSY を取付けて完了です。